ギャンブル依存症の症状
ギャンブル依存症には、ギャンブルにのめりこんでしまうというものがあります。そして、そのギャンブルをやり続けるために、借金を重ねてしまいます。
借金をしてでも、ギャンブルを継続しようとする段階になると、ギャンブル依存症を発症したと考えて良いでしょう。
なぜなら、借金をするに至る以前に、生活費を使い、貯金を使い、さらには家にあるものを質屋に売ってまで、ギャンブルの元手を作っているのです。
そうして、身の回りに換金できるものがなくなったら、借金をし始めます。
借金は複数のサラ金業者におよび、最終的には家族に嘘をついたり、物を盗むなどの症状が現れてきます。
ギャンブル依存症の原因
ギャンブル依存症の原因は、対人関係で受けた強いストレスであることが多いです。
そうしたストレスは誰しも受けるものですが、ギャンブル依存症を発症してしまう人は、ストレスを発散できずに抑圧し続けてしまう傾向にあります。
そうして蓄積したストレスを、ギャンブルを行うことで発散するのです。
ちなみに、ギャンブル依存症を発症した人は、新奇な趣向を好む傾向があり、リスクや損害を回避する能力が低い人が多いです。
それから、脳内の、あるタンパク質がギャンブル依存症と関連があることが解明され始めています。
それはノルアドレナリントランスポーターという物質で、何か不安なことが起こった時に、不安感を抑制する際に働くタンパク質です。
このタンパク質の量が多い人は、ギャンブル依存症に罹りやすいと言えます。
ギャンブル依存症の治療
ギャンブル依存症の治療は、まず患者がギャンブル依存症に罹っているということを認識することから始まります。
というのも、ギャンブル依存症というのは、その他の精神疾患と比較しても、病気であると判断しにくい傾向があるのです。
それは医師の側から見ても同じで、実際、ギャンブル依存症を熱心に治療している精神科医もそれほど多くはありません。
さらに、今現在はギャンブル依存症に効果のある薬剤は存在していません。
ですから、精神療法が治療の主体となります。
特に、グループミーティングなどへの参加が治療には有効であると考えられています。
その上で、月1回程度の通院を重ねていき、少しずつ症状を改善していきます。その間、家族の協力は不可欠です。
特に金銭管理は厳密に行っていかなければなりません。